廃線跡めぐり

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Vol.5   信越本線 碓氷峠 〈2004/3〉

信越本線の”横軽”区間といえば、1963年までは日本唯一のアプト式区間として知られ、その後の新線開通による粘着運転実現後も、横川−軽井沢間は電車特急ですらEF63の補機によって峠を登り降りするという、鉄道における難所中の難所でした。 また機関車連結のために停車した横川駅では、現在も駅弁の「峠の釜飯」が有名です。 そんな超難所であり鉄道好きには名所でもあった横軽も、1997年の長野新幹線開通と引換えに廃線となり、ついに”峠のシェルパ”EF63の活躍も過去の物となってしまいました。

その後、廃線跡は「アプトの道」というハイキングコースとして整備され(途中からは1963年以前のアプト式旧線経由)、横川駅から名所「めがね橋」まで散策することができるようになりました。 そこでまだ肌寒い04年3月初旬、愛犬ゆずを連れて、普段運動不足の2人と1匹は往復約10kmのハイキングに出掛けました・・・。(笑)

”峠のシェルパ”ロクサンことEF63

横川駅ではロクサンがお出迎え。 電車・気動車との強調運転用の重装備にシビレます。 駅前の「碓氷峠鉄道文化むら」にも動態保存されています。

アプト式のラックレールを用いた側溝の蓋

有名ですが、横川駅前の側溝の蓋には、かつてのラックレールが使われています。 「その昔ED42四重連がコイツを掴んで峠を登っていったのかぁ」などと感慨にふけります・・・。


鉄道文化むらを眺めながら出発

ここの保存車両って、なかなか通なラインナップなんですよね。 茶色のロクサンは講習を受けて運転体験が可能です。 右写真はその運転コースの終点で、ここからが廃線跡になります。 DB20という小型DLがいましたが、これが廃線跡に走らせる計画のあるトロッコ列車の牽引機なのでしょうか? フェンスの扉を開ければ、いつでも廃線跡に向かって出発できます。(笑)


横川駅−旧丸山変電所跡

ここは長野新幹線開業まで現役だった区間です。 旧上り線(列車は山を下ってくる方ですが・・・)が舗装されてハイキングコースになっています。 途中からは架線まで完全に残った状態なので今にもEF63を従えた特急「あさま」でも現れそうな錯覚に陥り、立入り禁止の線路内に入ってしまったような不安を覚える程です。


旧丸山変電所跡

普段は蓄電池室のバッテリーに充電し、列車の登坂時に電力を供給していた、アプト式時代の心臓部でした。 使用しなくなってからは崩壊寸前に荒れ果てていたそうですが、近代産業遺産として美しく復元されました。 トロッコ列車用と思われるホームも建設中で、このレンガ造りの建屋もまた目の前を列車が行き交う日を心待ちにしているようです。


旧丸山変電所跡−旧線分岐点

この区間は上下線の路盤が分離しています。 いよいよ山深い雰囲気になり渓流を渡る鉄橋などもあり目を楽しませてくれますが、歩いていても急勾配だと感じるほどで「よくこんな所を列車が登り降りしていたもんだ」と感心し、その安全確保の苦労が偲ばれます。


新旧線分岐点付近

温泉施設「峠の湯」付近で、ハイキングコースは新線跡から下り線の下をくぐりアプト式時代の旧線跡に分岐します。 ここから先の新線跡は草むらになっており、”廃線跡好き”としてはこちらの方がそそられるのですが・・・。 旧線跡へ分岐後の右写真、歩いている所でなく石積みの上が路盤の跡の築堤に見えるのですがどうなのでしょうか?



旧線分岐点−めがね橋

明治時代に造られたレンガのトンネルと橋梁が続く区間です。 アプト式の電気機関車が喘ぎながら登ってくる姿が目に浮かぶようです。 実際に歩いてみると、明治時代前半の道具と工法で、ここに鉄道を完成させた力にはホントに脱帽してしまいます。



めがね橋 (碓井第三橋梁)

「アプトの道」のハイライトであるめがね橋。 橋を渡ったところがハイキングコースの終点です。 階段で下に降りることができ、そこから見上げた姿は正に圧巻です。 私は近代産業遺産や廃線跡が大好きなのですが、この橋はきっと誰が見ても感動するでしょう。 すぐ脇を通る国道の旧道を使えば、クルマでも簡単に訪れることが可能。 橋の上からは、新線跡の橋梁も望むことができます。



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