廃線跡めぐり

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Vol.7 長野電鉄 木島線(通称)   廃線から4年後の風景 〈2006/6〉

02年3月に廃止された、長野電鉄の信州中野から木島までの区間。 晩年は支線のような運行形態で「木島線」と呼ばれていましたが、正式な線路名称上は、屋代-木島間の河東線の一部でした。

以前は木島平・野沢温泉方面への足として、有料特急も走り賑わっていたそうですが、モータリゼーション以降は、他の地方私鉄の例に違わず乗客は減少の一途をたどり、残念ながら廃止されてしまいました。 千曲川対岸にはJR(国鉄)飯山線が走り、厳しい環境ではありますが、かつて計画があったという野沢温泉までの延伸計画が現実になっていれば、12月に導入される旧小田急のロマンスカーが活躍する、観光路線になっていたかもしれません。


木島駅

木島線の終点、木造の木島駅舎は、バスターミナルの事務所兼待合室として健在でした。 事務所の方に撮影の許可を願うと快くOKを頂き、沿線の遺構の状況なども伺うことができました。 駅舎は昨冬の大雪でかなり損傷してしまったそうですが、線路や架線こそ無いものの、ホームは現役時代を思い起こさせるのに充分な雰囲気を保っていました。


信濃安田駅跡

木島から1つ目の信濃安田駅。 04年の夏時点では、駅舎もホームもそのままの姿で残っていたそうですが、残念ながら跡形も無くなっていました。 唯一、空き地の隅で道路に面しない不自然な位置に建つ電話ボックスが、ここに駅があったことの証のようです。 隣接していた踏切には、アスファルトに塗りこめられたレールが顔を出していました。


飯縄トンネル

信濃安田駅のすぐ先には、木島線唯一のトンネルがあり、路線末期には撮影ポイントになっていたそうです。 短いトンネルですが、石積みのポータルも内部も現役の頃そのままの状態で残り、ポータルの上から架線柱の残る線路跡を眺めていると、今にもトンネルの中から列車が現れそうな気配がしてしまいます。



田上駅-柳沢駅付近

沿線は道床と架線柱がほぼ完全に残るものの、クルマからでは駅舎は発見できませんでした。 左上の写真ではるか前方に見える高架は、建設中の北陸新幹線のもの。 さらに数年後には、廃線の痕跡すら見つけられなくなる位、風景が変わっているのかも。

軽自動車の小回りを生かして、細い道を抜けて集落の中の踏切にも行ってみると、「でんしゃにちゅうい」の標識が寂しそうに。
千曲川の土手に沿う区間では、道床もすっかり夏草に覆われ、北海道の廃線跡のように自然に還りつつあるように見えます。



夜間瀬川鉄橋

木島線随一の撮影ポイントであった、夜間瀬川にかかる鉄橋。 付近の道床は拡幅されて道路を建設中で、跡形もなくなっていましたが、カーブを描くアプローチの築堤と鉄橋はレールが無い以外、そのまま残っていました。


信州中野駅 分岐点付近

信州中野駅の木島線が発着していたホームは使われていないらしく、線路(右写真手前)も赤く錆びていました。 構内外れの分岐点を見に行くと、真っ赤に錆びた線路は踏み切りのすぐ先で途切れ、架線のない廃線跡が続いています。 現在の長野線が大きく右にカーブしていくこの線形を見ても、木島方面が本線格として先に敷設された歴史を確認することができます。



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