廃線跡めぐり

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Vol.8 美幸線・狩勝峠 旧線
「日本一の赤字線」と「日本三大車窓」の峠でトロッコ体験 〈2009/8〉

2009年夏の北海道旅は、道内の廃線跡に多い「鉄道記念館」の保存車両を見て回ることがテーマのひとつでした。 それに加え、前回の渡道以降に何ヶ所かの廃線跡にできた、トロッコ乗車体験のできる施設も訪れました。

元々は「nyapotaが喜ぶかも」と立ち寄ったのですが、nyapotaはもちろん、nyapon & nyamo の方が楽しくて、大はしゃぎなのでした・・・。(笑)

旧美幸線跡  美深 トロッコ王国

国鉄時代、宗谷本線の美深から興浜北線の北見枝幸を結ぶ目的で建設された美幸線。 途中の仁宇布まで開業していましたが、完成することなく1985年に廃止されました。
末期には「日本一の赤字線に乗りに行こう」と地元町長が東京銀座で切符を売ったりして、話題になりました。

美幸線の終点であった仁宇布駅構内にできた「美深トロッコ王国」。 廃線跡を美深方面に約5キロ、往復10キロの区間をトロッコで走行できます。 しかも、よくある自転車タイプではなくエンジン付き。 専用の車両も用意されていますが、我が家は保線用トロッコそのままのような車両に当たりラッキーでした。(笑)

途中畑の脇を走り、森を抜け、コンクリート橋で川を渡るコースは、遊園地のアトラクション等とは別次元です。 時速約15キロで北海道のさわやかな風を切って走るのは、とても爽快でした。




トロッコの線路として使われていない美深寄りの区間は、道路から廃線遺構を見ることができます。 築堤やコンクリート橋は、何ヶ所も見ることができました。





根室本線 狩勝峠旧線跡  狩勝高原 エコトロッコ

旧線時代は「日本三大車窓」のひとつと言われ、後補機を従えた蒸機牽引の列車の写真も多く発表されている「狩勝越え」。 今でも国道脇から、かつての大築堤跡やスイッチバックの信号所跡を眺めることができます。
旧線の新得から一部の区間は、遊歩道として整備されています。

旧新内駅構内に作られた、狩勝高原エコトロッコ。 こちらは廃線跡そのものを走る訳ではありませんが、自転車タイプのトロッコで、かつてはSLホテルとして使われていた9600型蒸機と20系寝台車を横目に1周約400mのコースを周回できます。 NPOの方々が廃材を利用して手作りしたコースは、足漕ぎでのんびり走るには最適です。

エンジン付きの美深にスピード感こそ負けますが、ガタンゴトンとショックを感じながら「レール上で鉄の車輪を転がす」ことの楽しさは、こちらの方が断然上で感動しました。




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