EF50mmF1.8II ファンクラブ

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「実売価格1万円以下で、驚くほど良く写る。」と評判の、EF50mmF1.8II。 もちろん、キヤノン純正EFレンズ群の中では、一番安価です。

このレンズ、AF化以降に一眼レフを使い始め、ズームレンズしか使ったことがない人がほとんどの現在では、新鮮な発見なのかも。 昔は、最初にボディと一緒に50mmも買うのが当たり前でしたからね。

最近EOSを始めた人には、「騙されたと思って買ってみ。」と必ず勧めます。 特にコンデジから移行した人には。 すると必ずと言って良いほど、「初めて『作品』っぽいのが撮れたかも!」と感動してくれるのです。(笑)


レンズ沼に引きずり込むための撒き餌?

確かに一旦このレンズを使ってしまうと、手放せなくなる魅力があります。 レンズ枚数が少ないので当然ヌケも良く、F1.8の明るさはF2.8クラスの大口径ズームすら暗く感じます。 開放の被写界深度の浅さを使って、フワフワのボケの中に被写体が浮かび上がる画を撮ったら、普及クラスの暗い標準ズームには戻れなくなってしまうかも。

50mm単焦点には、USM搭載でさらに明るいF1.4もありますが、ちょっと「騙されたと思って・・・」と「カメラ好き」ではない人に勧められる価格ではありません。 分かりやすい「クッキリ解像感」は、逆にF1.8IIの方が上ですし。 このレンズが、キヤノンがその価格で奥深いレンズ沼に引き込む為に撒いた、「撒き餌」と呼ばれる所以です。(笑)

I型 と II型 の違い

最近、「I 型」(1987年3月発売)を譲り受けたので、現行の「II 型」(1990年12月発売)と撮り比べてみたのですが、私には写りの違いは分かりませんでした。 スペック上、光学系は同じですが、コーティングの変更くらいはされているかも。 主な変更点は、190gから130gへの大幅な軽量化とともに、希望小売価格が半分以下になり、大変チープ・・・いやリーズナブルになりました。(笑)

【 前面 】

最前面のリングのテカテカ質感は一緒。 ココを艶消しにするだけで、ずいぶん全体の質感が向上すると思うのですが。

【 背面 】

マウント部が、金属製から樹脂製に変わりました。 一番安っぽい点ですが、軽量化には貢献しているでしょう。

【 側面 】

距離目盛窓が無くなり、フォーカスリングが簡略化されました。 フォーカスリングは細くてもいいのですが、もう少しトルク感を・・・。

写真はすべて左がI 型、右が II 型です。

どちらもUSMではありませんが、フォーカス動作はII型の方が少しだけ静かで速いようです。


50mm 一本勝負!

結構勇気がいるのですが(笑)、50mm1本だけカメラに付けて出かけると、色々新しい目線を発見したりします。 ズームばかり使っていると、「望遠は遠くを撮るもの、広角は近くを撮るもの。」と思い込んでしまう人も多いですが、単焦点を使うと、自分の足で動いてフレーミングする良い訓練になります。

また、標準レンズの良いところは、使い方によって広角風にも望遠風にも撮れる事じゃないでしょうか。
ストックの中から、それらしいものを選んでみました。


霞ヶ浦と筑波山をバックに走る、今は無き鹿島鉄道。 f8まで絞って広角風に撮ってみました。 もう1段絞って、フレーミングも、空より手前の田んぼを大きく入れた方が、広がり感を強調できたかもしれません。


久能山東照宮にある、葵の御紋の入った灯篭。 思い切って近づき、絞りも開け気味にして、背景との対比で望遠風に浮かび上がらせました。 絞りの開け方が中途半端で、背景の梅の花に絞りの五角形が出てしまいましたが。


マクロ風・・・と言うにはちょっと無理がありますが、最短撮影距離での撮影で絞りも開放です。 もうこうなると、被写界深度は1cmもありません。 我が家では、このようなテーブルフォトでも活躍しています。 遠くへ出掛けなくても楽しめますし♪


EOS使いの皆さん、このレンズを手に入れてみませんか?
少し、お小遣いを節約すれば買える値段ですから。(笑)



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