廃線跡めぐり

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Vol.19 豊橋鉄道 田口線 [1] 本長篠〜清崎 〈2019/4〉

「奥三河」という趣のある地域名に魅かれて目的地を決めた、久しぶりのお泊りツーリング。
周辺の立ち寄りスポットを検索をしていて、1932年(昭和7年)に全線開業し、1968年(昭和43年)に廃止された豊橋鉄道 田口線(旧田口鉄道)の遺構が多く残っていることを知り、今回のツーリングのメインテーマとしました。

国鉄 飯田線の本長篠駅から分岐し、三河田口までの22.6kmを結んでいた田口線。 現宮内庁管轄の御料林の木材を搬出する目的で建設されたそうです。 起点の本長篠駅では、現在は使われていない細い線路が残る駅舎側のホームに田口線が発着していました。


駅から東に進むと、急勾配を駆け上がりながら北に向かって分岐していました。(左)
地図でも分かる「いかにも」なRを描く道路の先には、トンネルが残っています。(右)


K32に出るとすぐに、大井川橋梁の立派な石造りの橋台。廃線50周年記念の幟が。(左)
築堤跡にバイクを停めると両側にトンネルが見えます。徒歩で、まずは大草トンネルへ。(右)


大草トンネルを抜けると、三河大草駅の遺構。 ここは有志の方が下草刈りなどをされているようで、幟や駅名の案内板も設置されていました。 整備のご苦労は大変ありがたいのですが、幟や看板は「秘境駅」感を削いで写真の構図も制限されるので、位置は一考された方が良いかと。(苦笑)


築堤を反対側に歩き、富保トンネルを抜けて峰トンネルまで。内部は封鎖されています。(左)
鳳来寺駅跡を抜けて、青少年旅行村近くの田代トンネルへ。こちらも通行禁止に。(右)


旅行村のアクセス路には小さな橋梁も。さらに先に進むと麹坂トンネルが見えます。(左)
K32の途中、三河大石駅跡にできたバス停には鉄道時代の形状を再現した待合室が。(右)


やがて廃線跡はK32に並行する市道となり鉄橋で川の対岸へ。 そして最初のトンネルが、双瀬(ならぜ)トンネルです。 岩肌に斜めに開いた坑口がカッコ良く、この廃線跡で一番訪れてみたい遺構でした。 やはり鉄道時代は随一の撮影地だったと思われ、多くの列車の写真が残っています。


途中、県道バイパスの建設により線路跡が消えますが、その先には滝上駅のホームが。(左)
その先には海老トンネルが残っていて、歩いて抜けることができます。(右)


拡張し道路化された稲目トンネルを抜け、旧県道から見ると現道の下に田口線の橋台跡。(左)
この付近には、田峯駅から分岐していた森林鉄道のトンネルも残っています。(右)


線路跡の未舗装林道に入って少し進むと、草むらの中に小さな大木和田橋梁が。(左)
清崎駅付近から廃線跡は町道となり、終点の三河田口駅跡までたどることができます。(右)


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