めがね橋を渡ると、前回は封鎖されていた第六隧道の横川側坑口。(左) 軽井沢側坑口は、全面石積みでまったく違う意匠でした。(右)
ここ「アプトの道」で最長となる、546mもある第六隧道。 そのうえ内部はS字の線形になっており、なかなか出口が見えません。 それでも、遊歩道としてしっかり舗装されており、照明も完備しているので安心して歩くことができます。
工期短縮のために沢の部分からも掘削したとのことで、途中には横穴があります。(左) 横穴から這い出して、外観も見てきました。 R18旧道からも見上げることができます。(右)
上部には排煙用と思われる穴も。 電化以前の初期には必要だったのでしょう(左) 退避所やケーブルの吊り具と思われる残骸は、全ての隧道に残っています。(右)
碓氷第三橋梁(めがね橋)から熊ノ平駅までの間には、第六から第十までの6本の隧道がありますが、重厚なものからずいぶんあっさりしたものまで様々な意匠の坑口があり、面白いです。 他に、レンガ造りの橋梁も見られます。 しかし、遊歩道上からでは全容を眺めるのが難しく、カルバートなどは気付きづらい物もあり、以前R18からの見た時の方がよく観察できました。
第十隧道を抜けると、熊ノ平駅構内に到着します。 nyaponの世代では既に熊ノ平「信号所」でしたが、子供の頃から鉄道誌で何度も見た4つの隧道が並ぶ風景を、初めて見ることができました。 変電所の建物も、廃止当時のまま残されているようです。 厳しい環境での鉄道の運行や管理においては、やはり悲しい事故や災害の歴史もあり、この場所では列車退行による脱線転覆や土砂崩落で多くの方が亡くなっています。 山を下りる前に、構内にある殉難碑に手を合わせました。
横川側に、4つの隧道。(左写真) 左から、新線上り(元 旧線上り突込み線)、新線下り、旧線、旧線下り引上げ線。 軽井沢側に、3つの隧道。(右写真) 左から、道路(元 旧線下り突込み線)、新線下り(元 旧線)、新線上り(元 旧線上り引上げ線)。
途中何か所か、建物の基礎が残っていました。 詰所でもあったのでしょうか。(左) 落ちていたファンタグレープの缶。 どうやら、1970年前後のデザインのようです。(右)
側壁や橋梁には、古ラックレールを転用したケーブル吊り具も。(左) 峠の湯付近の私有地には、「峠のシェルパ」EF63の22号機が保存されていました。(右)
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