上り側の駐車場に車を停めて、トンネルウォークスタート。 トンネルは夜間閉鎖され、朝は9時オープンです。 駐車場はワインカーブと兼用で、すぐ横には現在線が通っており、列車の通過が眺められます。
レンガ積みの内部は蒸気機関車の煤煙がびっしりと付着していて、高速道路などなかった時代、このトンネルが甲州と首都圏の物流を担っていたことを想うと感慨深いです。 線路の間には湧き水を排水する水路がある区間もあり、安全運行の維持管理の苦労も偲ばれます。 保線員などのための退避場所は、トンネルの歴史の紹介パネル掲示にも利用されています。 このあたりは、ハイキングコースである横軽の「アプトの道」と違い、近代化遺産の見学スポットとして整備されているようです。
勾配票や距離票、連絡用電話機などの設備も、そのまま残されています。 半袖では寒いくらいの全長1,367mのトンネルを抜けると、勝沼ぶどう郷駅に隣接した下り側出口に出ます。 隣は現在線の新大日影トンネルで、内部を歩いている時にはすぐ横を通過する列車の「ゴーッ」という音が。
トンネル出口から駅の方に進むと、構内のスイッチバック跡が公園になっており、待避線の橋台が残されています。 公園には、EF64型電気機関車も非常に美しい姿で保存されています。 こちら側のパンタが異常な上がり具合ですが・・・。(苦笑) 公園脇には、トンネルウォーク用の臨時駐車場も作られていました。
小淵沢−信濃境間の旧線跡。 左は信濃境側の現在線との分起点です。 クルマの先から合流点までの築堤は削られ、現在線に沿って2車線の道路が通っています。 旧線に入ってすぐ先には、富士急の廃車体が。 かつては飲食店として使われていたようです。 4両だけ製造された、中小私鉄のオリジナル車両として貴重なものなのですが、どこかで保存できないものですかね・・・。
その先にはコンクリート製の距離票、更に進んで、いかにも廃線跡という緩やかな左カーブの先にはトンネルが。 トンネルを抜けて小淵沢側の現在線との分岐まで歩けるそうですが、3人と1匹のお手軽お散歩訪問なので、ここでクルマに引き返しました。
信濃境−富士見間旧線のハイライト、旧立場川鉄橋です。 レールは無くトラスも赤錆びてはいますが、架線柱を含めてほぼ完全な姿を残しています。 隣にはコンクリート製で複線の現在線の橋梁があり、「スーパーあずさ」が軽やかに通過していきました。
鉄橋を真下から見上げると、複雑な構造のトラスが美しいです。 雑草の少ない季節には、築堤をよじ登って路盤上まで行き、鉄橋や付近のトンネルを見ることもできるそうですが、9月ではまだ藪が深く今回は断念しました。
鉄道趣味の部屋 へ戻る -廃線跡めぐり- TOP へ戻る
Copyright (C) 2001-2024 nyapon.com All rights reserved.