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北海道ちほく高原鉄道 最後の夏   2005/8

学生の頃、日本中乗り歩いた国鉄のローカル線。 その多くが既に廃止となりましたが、特に北海道は「ほとんどの」ローカル線が無くなってしまったといってもよいほどです。

池北線の転換から16年、様々な営業努力でがんばってきましたが、高速道路の延伸や通学生の減少などにより赤字額が増大し、ついに06年4月での廃線、バス転換が決定してしまいました。

この夏が、池北峠を走る鉄道を見届ける最後のチャンス。 最後の夏のがんばりを目に焼け付けようと、沿線にでかけました。

歴史を刻んできた木造駅舎。
何とか残してほしいものです。


置戸−豊住     Photo by nyamo


置戸−豊住     Photo by nyapon


穂波−日ノ出     Photo by nyapon

北見−置戸間は比較的平坦で、特産のタマネギなどの畑の中を走る場所もたくさんあります。 曲線も少なく、銀河線の気動車は区間によっては80km/hもの高速で駆け抜けていきます。



道東地方では珍しい炎天下、保線の方が列車の合間に線路の点検を行っていました。 最後の1日まで安全運行を守り続けるという、鉄道マンの姿がありました。

上常呂駅のように公共施設を兼ねた新しい駅舎もあり、このような所は駅舎がなくなることは無いのでしょうが、北海道の廃線跡によくある、鉄道記念館のようなものが残ればいいなと思います。


上常呂駅     Photo by nyamo


小利別−置戸     Photo by nyapon

小利別−置戸間は、駅間距離が16km近くもある、池北峠越えの区間です。 最高点にもトンネルがないという、北海道らしい珍しい峠です。

さすがに平坦線よりはスピードが落ちますが、快速「銀河」が力強いエギゾーストを響かせて、山を登っていきます。


小利別駅

陸別町から足寄町にかけては、山間を行きますが、趣のある駅舎の多く残る区間でもあります。

小利別駅は、第三セクター化後の新しい駅舎ですが、トンガリ屋根のかわいい建物は人気がありました。


川上−小利別     Photo by nyamo

川上駅は「秘境駅」とも呼ばれ、国道が通っているものの、見渡す限り、住宅どころか駅の関連施設以外、建物がありません。


川上駅


上利別駅

沿線の方に聞いた、「最近は列車で通学する高校生が減ったし、爺さんも婆さんもみんな元気で、どこへでもクルマを運転して出掛けちまう。 ただ、運転のできないお年寄りが病院に通うのに、バスだと運賃がえらく高くなっちまうんだ・・・。」という話が印象的でした。


川上駅     Photo by nyamo


上利別駅     Photo by nyamo



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