HONDA 400X こまち号


HONDA 400X〈ABS〉  ※NC47 MY2016

ライダー第2期に夫婦で乗っていた、カワサキのKLE400&250アネーロ。 2人ともKLEのようなデュアルパーパスツアラーが好みでしたが、そのうちアドベンチャーとかクロスオーバーなどと呼ばれるようになり、アンダー400のモデルは消えました。

そんな中、2013年6月にホンダから400Xが登場! 「おぉ、また中免で乗れるのが出た♪」(笑)

その後、nyamoもSh modeでライダー復帰を果たしました。 グラトラとSh、MTとATながら、「キャラが近すぎるな」と。

ご近所のお散歩程度ならShでも充分で、もう1台は高速&長距離適性がもう少し高ければなぁ。

となると、アレか?今か?今なのか?(笑)
なんて妄想していると、2016年にマイナーチェンジ。 キャッチコピーは、" 大地の匂い。旅する400 "

正直「大型取得費用を足しても、予算的には僅かな差しかないNC750Xか?」とも思いましたが、高速&長距離がいくら楽になっても、目的地で大好きな旧道・廃道などに入っていくのを躊躇するような車格では本末転倒。

400でも少し大きいかなと思うくらいですが、長距離移動と現地での取り回しのバランスはベストなはず!と、思い切って増車しました♪

 400X〈ABS〉スペック  ※NC47@2016

全長(mm) 2085
全幅(mm) 830
全高(mm) 1355
軸距(mm) 1410
車両重量(kg) 196
エンジン種類 水冷4ストローク直列2気筒
総排気量(cc) 399
内径×行程(mm) 67.0×56.6
圧縮比 11.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 34[46]/9500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 37[3.8]/7500
燃料供給方式 電子制御燃料噴射装置 (PGM-FI)
始動方式 セルフ式
燃料タンク容量(L) 17
変速機形式 常時噛合式6段リターン
ブレーキ形式(前/後) 油圧式ディスク / 油圧式ディスク
タイヤサイズ FR: 120/70ZR17M/C 58W
RR: 160/60ZR17M/C 69W

 インプレッション

昔のKLEほどOFF車寄りの車体構成・デザインではなく、今時の4輪のSUVが「乗用車の背を少し高くしただけ」というのと同じイメージで、基本は「アップライトポジションのロードスポーツ」です。 「回してナンボ」のエンジンではなくバイクに急かされることも無いですが、ワインディングでもそれなりに元気よく走れます。 お散歩からロングツーリングまで、何でもこなす優等生♪

 ここが、○

高速道路でのアプローチも地方の細道での取り回しも両立できるヨンヒャクの車格は、やはりこの国では絶妙なのだと再認識しました。 2016年2月のマイチェンは、ライトのLED化、ロングシールド化など「かゆい所に手が」という仕様向上でした。 郊外でのツーリングペースだと37km/Lという燃費の良さと、17Lタンクによる航続距離も、旅バイクとしてはありがたいものです。

 ここが、×

シンプルなフル液晶メーターは見易いのですが、この価格帯のバイクだと思うとシフトインジケータがあれば満点でした。 クロスオーバーの中では一番ON寄りキャラとはいえ、標準のフェンダーは、もう少し効果のある形状にして欲しいところです。 取付け時にコツのいるシートは、もう少しスマートな造りにできなかったかと・・・。(苦笑)

 <Phase 1> お散歩&旅バイク化作戦!

Ver.0.1.0 納車!

納車当日の恒例、何も手を加えないオリジナルのうちに、記念写真を撮っておきましょう。(笑)
購入時唯一のオプションとして、センタースタンドを装着しています。

マイナーチェンジでロングスクリーン・LEDヘッドライトが標準装備になり、対応不要になりました。 まず最初は、お約束の積載性強化から。 あと、プロテクション系パーツには気になる所が数ヶ所あるので、このあたりから始めましょう♪

国内の400は不人気車ですが、海外仕様のCB500X用パーツが色々と流用できそうです。

Ver.0.2.0 GIVIフィッティング 装着

検討時のカタログでは「'16モデルは適合未確認」ながら、人柱で購入していた、GIVIのCB500X&400X用フィッティング。 タンデムグリップ周辺の構造に変更はなく、無事に装着できました。
ステーは車種専用設計、台座もデザインが秀逸なので、箱を付けていない状態でもカッコ良いです♪

Ver.0.2.1 リアケース 装着 (使用時のみ)

クロスオーバー系には角ばったデザインが似合いそうですが、今まで愛用していたSHAD製は丸っこい物ばかり。 今回は、開閉にキーが必要なので今まで敬遠していたGIVI製に。
車格が上がったので少々大きくてもバランスは悪くないだろうと、2重構造で頑丈そうなモノキーシリーズの47Lモデルにしました。 価格は少し高いのですが、さすがに質感も抜群に良いです♪


Ver.0.3.0 フロント エクステンダーフェンダー 装着

400Xのフロントフェンダー、ちょっと短すぎます。(苦笑)
これでは、荒れた脇道やダートもある旧道なんかを走ったら、巻き上げがラジエーターを直撃しそうです。 なので、海外向けCB500X用の延長フェンダーを装着しました。

Ver.0.3.1 リア インナーフェンダー 装着

リアには、インナーフェンダーはありません。 そこで、同じくCB500X用のものを装着しました。 他のメーカーではタイラップで固定する製品もあるようですが、こちらは、既存部品共締め&ステー追加の構造で、信頼性は高そうです。
国内の400Xとしては社外パーツも少ない不人気車ながら、グローバルモデルなので、海外品が流用可能で助かります。


Ver.0.4.0 ハンドプロテクター 装着

純正OPのナックルガードよりも、防風性、防雨性がもう少し高そうなものは無いかな?と。 海外のサイトを検索すると、やはりCB500X用として良さげなパーツがありました。

効果のありそうな大きさで、デザインも悪くありません。 バーエンドとの2点支持の造りで頑丈そうですが、表面がツルツルの樹脂製なので、傷は少し目立ちます。 夏場は雨が降らないと効果が体感できませんが、冬場の防風性は期待どおりでした♪

 <Phase 2> ITS (Intelligent Transport Systems) 強化!

Ver.1.1.0 ETC車載器 装着

最初から純正OPの車載器をと思っていましたが、契約直前に2年ぶりの車載器助成のアナウンスが♪ カワセミ号の時に続いてグッドタイミング! 2度目となる、15,000円の助成利用となりました。

シートの外れないカワセミ号ではアンテナ一体型でしたが、今回はシート下に収納できる分離型を選択しました。 アンテナ&インジケータはメーターの上部に取付け、ハンドル周りはスッキリ。 小休憩程度なら、カードの抜き挿しも不要になりました♪

Ver.1.2.0 USB電源 設置

スマホナビを利用するために、まずは電源が必要です。 USBタイプの使い勝手が良いのですが定格1Aの製品では力不足で、機種によっては、常時GPSオン&液晶表示だと充電中でも残量が減っていくことも。 最近の製品はどれも定格2.1Aですが、2口付では「合計2.1A」が多く、「2.1A×2」は少ないようです。

見つけたのは、カワセミ号と同じ製品。 2つのソケットを別の場所に設置できるのも嬉しいポイントで、ハンドルとシート下にソケットを設置しました。 これで、スマホナビを使いながらサイドバッグ内でデジカメの充電、ということも可能に。 このシリーズは、使用中にソケットとケーブル側コネクタを一体で覆うシリコン製防水カバーも付属していて、これがなかなかお気に入りです。


Ver.1.3.0 スマートフォンホルダー 装着

防水ファスナーを使った、ソフトケースタイプ。 カワセミ号用と同じものを購入しました。 完全防水ではありませんが、ちょっとした雨程度なら問題ありません。 防水でないiPhoneでは、突然の雨対策は必須なので、ここは重要です。

難点は、炎天下では温度の上昇でiPhoneがスリープしてしまうことでしょうか。 夏場の日向、ほぼ密閉されたケースの中で常時充電状態というのは、ちょっと辛い模様です。

 <Phase 3> お散歩&旅性能ブラッシュアップ♪

Ver.2.1.0 ドライブスプロケット 交換

トルクに余裕もあるので、もう少しハイギヤーで良いなぁと交換しました。 標準では、15T/45T のところ、ドライブ側を16Tにして、2次減速比を3.000から2.813に。 グラトラの時と同じく、1速の守備範囲が広がり、一段と乗り易くなりました。

400Xは車速信号をミッションから取り出しているようで、速度の値が変化しました。 普通は実速よりも高めの誤差を相殺してしまったので、注意が必要です。 ⇒ 検証レポ

Ver.2.2.0 カメラマウント 装着 + スマホホルダー 移設

アクションカム車載のために装着しました。 位置や固定方法を試行錯誤しましたが、最終的にクランプアダプターという部品を介してハンドルバーに取付ける構成に。 スクリーンが少し映ってしまう位置ですが、ブレもなく衝撃でずれることもありません。

アダプターの長さに余裕があったので、左手側のハンドルバーに付けていたスマートフォンホルダーも、隣に移設しました。 画面の位置が高くなり、地図や文字が見易くなりました。

Ver.2.3.0 フロントフォークガード 装着

「飛び石などでインナーチューブに傷が付くと、 シールからオイルが漏れて要交換。修理費用は高額に。」 とよく聞きますが、周りでそんな人に会ったことはありません。(笑) しかし、飛び石によるクルマのフロントガラス交換を経験した者としては、安価な製品を見つけたので取付けておこうかと。

写真を見ていると、「ソコには気を使うのに、後ろのラジエーターはいいのか?」という気もしますが。(苦笑)

Ver.2.4.0 スマートフォンホルダー 更新

歴代のiPhoneが非防水だったこともあって、防水ファスナー装備のフルカバータイプを使っていましたが、夏場の晴天時、温度上昇によるスリープが問題でした。 そこで、iPhoneもついに防水になり、SSTRへの参加も決まったタイミングで更新しました。

今度は、直接スマホを挟み込んで固定するタイプで、走行風での空冷効果もあるのでしょう。 晴天の下、充電しながらGPS&液晶をフル稼働という酷使でも、ボディはほぼ常温です。

Ver.2.5.0 ツーリングスクリーン 装着

高速道路ではスクリーンから上に流れた風がヘルメットのバイザーにちょうど当たるのか、姿勢によっては頭を振られる感じがありました。 そこで、「ツーリングで時々見かける、スポイラーっぽいのが付いたスクリーンって、いいのかな?」と。

風の流れがまったく変わり、ヘルメットの風切り音が消え、エンジン音やロードノイズがよく聞こえるように。 上半身には、ほとんど風が当たらなくなりました。 ⇒ 検証レポ

Ver.2.5.1 カメラマウント 更新

愛用していたリコー製のアクションカム。 静止画切り出し用途を重視しているとラティチュードの狭さが少々不満で、価格のこなれてきたGoProに更新。 マウント流用だと特定のエンジン回転域で共振していたので、併せて更新しました。

ガタ要素を極力無くすため、自由雲台タイプではなく直結構造のGoPro専用マウントに。 映像の視点が下がってスクリーンの被る範囲が少し増えましたが、耐振性は向上しました。

Ver.2.6.0 フォグランプ 装着

ADV系に限らず装着車が増えてきた、バイク用の補助灯。 昔と違って視力も落ちたので、夜間走行は極力控えていますが、400XのLEDヘッドライトはお世辞にも明るいとは言えず、「霧灯」としてだけでなく「広角用補助灯」として欲しいなと。

ガードパイプの類の装着は好みではなく、ステーを使用する社外品に。 近距離&広範囲の明るさは圧倒的で、格段に路面状況の把握がし易くなりました。 ⇒ 検証レポ

Ver.2.7.0 センタースタンドストッパー 製作&装着

メーカーOPのセンタースタンドを装着した400Xでは、社外マフラーに交換しようと思うと、純正マフラーのパイプに溶接されたものに代わるスタンドストッパーの製作が必要です。
スタンド本体を見ると取付けにちょうど良さそうな穴があり、車体側はフレームに当てて止める構造で「つっかえ棒」を作ることにしました。 現物合わせで10mm厚のアルミ板を加工し、純正と同じ高さでピタリと止まるストッパーが完成しました。
⇒ 設計〜製作まとめ

Ver.2.7.1 マフラー 交換

久しぶりに部品を検索していたら、モリワキMX Slip-Onマフラーの掘り出し物が。 バイク用品店の展示品というお買い得価格の未使用美品で、思わずポチッとしてしまいました。
スタンドストッパーさえ準備してしまえば、交換作業自体はサクッと。 低音の効いたとても歯切れの良い排気音で「パルス感」が心地良く、ただ巡行しているだけで楽しいです。 そして、車検対応のSlip-Onマフラーながら、ツーリングペースで走っているだけでもトルク増量が体感できたのには驚きでした。
⇒ before & after 排気音比較動画


Ver.2.8.0 スマートフォンホルダー 更新

久しぶりにスマホの機種変更をしてみると、以前は主流だった16:9の画面が20:9に。 横幅は前の機種とほぼ同じながら上下の寸法が伸び、ホルダーの適応サイズから外れてしまいました。 何とかセットはできるものの、若干無理している感が・・・。

樹脂部品の経年劣化も気になり始めてはいたこともあり、同じMINOURA-DAYTONA製の後継機種に更新。 もちろんサイズは対応していて、金属パーツで強度も質感もアップしました。

Ver.2.8.1 USB電源 増設

ホルダーを更新してひと安心していたら、今度のスマホは電気も大食いで、これまでの2.1A出力電源では足りず、スマホナビを利用していると少しずつ充電率が減ってしまいます。 今どきの、急速充電にも対応した電源を取付けることにしました。

選んだのは、USB Type-C でPD3.0規格 18W出力のもの。 これまでのType-Aのものと交換するつもりでしたが、「増設」することに。 インカムとも接続して消費電力が最も厳しい条件でも、収支が黒字化して、充電率が増えるようになりました。



消耗品交換 & メンテナンス

前後タイヤ 交換 <2019年1月>

バイク用品店の正月初売りセールで、タイヤを交換しました。 フロントは、中央部のスリップサインが接地し始めたところ。 リアは車検もパスしそうですが、ヒビ割れも目立ち始めたので。

選んだのはBSの2世代前のモデル、BT-023 SPORT TOURING。 多くのメーカーで価格重視のユーザー向けに継続生産している、いわゆる「セカンドライン」です。

乗り心地の向上は、ショップの駐車場から出る前に分かるレベルで驚きました。 コーナーでのヒラリ感は減りましたが、ドライでもレインでも良い意味で安定志向です。 乗り心地の良さと相まって、ツーリングでは明らかに疲れにくくなりました。


点火プラグ & エアーフィルター 交換 <2019年3月>

初回車検で、エンジンオイル&フィルターと前後ブレーキフルードの交換に加えて、点火プラグと、外装脱着のついでにエアフィルターの交換もしておきました。 それぞれの部品代よりも、タンク&外装の脱着工賃の方がはるかにお高いので・・・。

プラグやフィルター、油脂類を交換した帰り道、明らかにエンジンが静かに軽やかに回るようになった「気がします」。 いやこれは、絶対にプラセボ効果なんかじゃない!(笑)

バッテリー 交換 <2021年12月>

11月の伊那谷ツーで、ホテルの朝を襲った始動不能の恐怖。 昨年の秋キャンプの朝にも同じようなことがあったのに、補充電でごまかしつつ1年使ってきましたが、ついに観念しました。(苦笑)

純正品と同じ圧倒的信頼のGSユアサ製にしておけば間違いのに、悪いクセが出てデイトナブランドの製品を選びました。 価格はユアサ製の6割で、「電解液がジェルになっていて、自己放電が少なく、低温始動性能が高い」とのこと。 果たして寿命は?


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