HONDA Super Cub 90 DX 子だぬき号


HONDA Super Cub 90 DX  ※HA02@2001

以前から、一度はカブに乗ってみたいと思っていました。 現行の110、C125やクロスカブ、ハンターカブなども魅力的ですが、最近は、古くて安いカブでも買って遊ぶのも良いなと。

nyamoとも、「錆びだらけのやつをバラしながら、部品を磨いたり交換したりするのも楽しそう。」「むしろ、カブは錆びてる方がカッコいい。」とか。

おもちゃにするなら、FI化前のキャブ車がいいな。 プラスチッキーになる前の「鉄カブ」が好きだし。 加えて、30km/h制限や二段階右折はつらいとなると、原付二種で、現行の110でなく70か90になるんだな・・・。

とは言っても、熱心に探し回っていた訳ではありませんでした。 ある休日、お買い物の帰り道に、突然nyamoが「いつも前を通るバイク屋さんにちょっと寄ってみようよ」と。 すると店頭の中古車展示エリアに、とても程度の良いスーパーカブ90が!
nyamo氏、バイクの神様に呼ばれたのか?(笑)

クルマもバイクも、中古車との出会いは一期一会。 当初の「ポンコツを直して遊ぶ」とは違うけど、ご予算内でこれだけ程度が良いモノは少ないだろう。 即決!

こうして、念願の「カブ主」になれました♪

 Super Cub 90 DX スペック  ※HA02@2001

全長(mm) 1805
全幅(mm) 660
全高(mm) 1015
軸距(mm) 1175
車両重量(kg) 86
エンジン種類 空冷4ストローク単気筒
総排気量(cc) 85
内径×行程(mm) 47.0×49.5
圧縮比 9.1
最高出力(kW[PS]/rpm) 5.1[7.0]/7000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 7.7[0.79]/5500
燃料供給方式 キャブレター
始動方式 キック式
燃料タンク容量(L) 4.0
変速機形式 常時噛合式3段リターン
(停車時のみロータリー)
ブレーキ形式(前/後) 機械式ドラム / 機械式ドラム
タイヤサイズ(前/後) FR: 2.50-17 / RR: 2.50-17

 インプレッション

バイク乗りの間では、よく「カブに始まり、カブに終わる」なんて言われますが、nyaponはこれが初カブでした。 乗ってみると、構造や各スイッチ類の配置、操作方法まで含めて、バイクの一車種というより「スーパーカブ」という乗り物なんだなという感覚です。 自動遠心クラッチとシーソーペダルによるシフト操作は、普通に走るだけならすぐに慣れますが、コツは必要です。

 ここが、○

久しぶりのキャブ車。 チョークとキック始動による「目覚めの儀式」が楽しい♪
自動遠心クラッチは、楽だしエンストの心配が無いのでキック始動のみでも安心。 車重86kgの軽さと小回りで押し歩きも苦にならず、どんな細道でも臆せず入って行けそうです。
街中から田舎まで日本の風景に溶け込む唯一無二のデザインは、見惚れてしまうほどです。 とても可愛らしくも見えますが、あくまで合理的な設計による造形だというのも良くて。

 ここが、×

そもそも、この時代のカブを選んでおいて「遅い」とか言う人はいないと思いますが(苦笑)、7馬力で3速ミッションの子に国道バイパス級の流れに乗ることを求めるのは可哀そうです。 60km/hで巡行するとエンジンが唸りを上げますが、振動は各種調整やメンテナンスで激減しました。
ウインカーのスイッチが右側なのはその意味を理解しています。 しかし、スライドが左右でなく上下なのと合わせて、他車から乗り換えるといまだに時々混乱することがあります。(笑)

 お散歩ツアラー化 (基本はノーマル維持のつもりで・・・)

Ver.0.1.0 納車! [2021/02]

納車当日の恒例、何も手を加えないオリジナルのうちに、記念写真を撮っておきましょう。

2001年式で、走行は11,500kmのワンオーナー車です。 何より、フルノーマルなのが嬉しい♪
鉄フレームには相応の小傷や小さな錆があるものの、ホイールやスポークはまだ輝いているくらいで、とても綺麗な車両です。

タイヤやバッテリーなどは、ここ2,3年で交換済み。 前後キャリアとミラー、前後ステップのゴムは新品に。 納車時には、ハンドルのグリップもサービスで交換されていました。

Ver.0.2.0 「箱」積載 [2021/02]

カブに丸っこいリアケースを載せるのは、個人的に好みではありません。 昭和レトロな木箱を載せている方も多く、ちょっと憧れますが、まずは実用性重視でホムセン箱にしました。

この箱、防水パッキンに荷締めベルトの穴も装備していて、まさに「カブに積んでくれ」と言わんばかりの商品です。 これで2,000円ほどで買えてしまうのですから、劣化交換を繰り返しても、GIVI箱よりコスパ良し。 アイリスオーヤマ、最強!(笑)

Ver.0.3.0 ヘッドライト ハロゲンバルブ化 [2021/05]

ヘッドライトのバルブは、LEDどころかハロゲンでもない、いわゆる普通の白熱電球。 とにかく暗くて、暗順応に時間のかかるトンネルなど全く路面が見えず、フロントキャリアへの反射で点灯しているのが分かるだけです。(苦笑)

しかし、鉄カブに青白い光は好みではなく、純正と同じ30Wのハロゲンバルブに。 劇的な変化はありませんが、トンネルで路面を照らしているのは見えるようになりました。 ⇒ ブログ

Ver.0.4.0 ヘッドライトバイザー 装着 [2021/07]

緑のたぬき号は、ノーマル維持で見た目のカスタムはしない方針ですが、カブ主になる前から唯一「いいな」と思っていたものがありました。 時々装着しているカブを見かける、ヘッドライトのバイザー。 少しレトロっぽく、可愛いらしくも見え、カブを知っている人しか気付かない、というレベルの部品ですし。

キタコの汎用品から控えめに4cmのものを流用し、「まつげ」が付いて、お目目ぱっちりな感じになりました♪ ⇒ ブログ


Ver.1.0.0 ドライブスプロケット 交換 [2021/08]

カブで1速を使うのなんて、発進の瞬間だけ。 少々モタモタするものの、何なら2速発進でも良いくらい。 で、3速に上げたらもう「トップギア」ですし。(苦笑) やはり、グラトラや400Xでも行ってきた「スプロケの1丁上げ」をしてみました。

「走り出したら3速固定」でなく、1/2速も使って走れるようになったことも大きいですが、回転が落ちて法定速度域でエンジンが唸らなくなり、ずいぶん快適になりました。 ⇒ ブログ


消耗品交換 & メンテナンス

シートマウントラバー 交換 [2021/03]

シートは、閉じると吸盤でタンク上面にくっ付く構造です。 しかし、ゴム製の吸盤が原形を留めないほど劣化していて、走行中の重心移動でお尻がシートごと左右に振れる状態でした。 nyamoも、「あれだけは、早く何とかして!」と。(苦笑)

さすが、ロングセラーで構造も大きく変わらないスーパーカブ。 2001年式などまだまだひよっこで、相当前の車体でも普通に純正部品が手に入ります。 早速取り寄せて交換しました。

シートを落とすと「ピタン!」という音がしてくっ付き、何だか可愛らしいです。(笑) もちろん、走行中にシートが左右に振れることも無くなりました。 ⇒ ブログ


エアークリーナー エレメント 交換 [2021/04]

フレームの錆落としをしたくてレッグシールドを外し、ついでにとエアークリーナーボックスを開けてみるとエレメントは結構な汚れ具合。 早速手配して、サクッと交換してしまいました。

埃がつまっているというよりも、ブローバイガスが多いのでしょうか。 オイルっぽい染みと、外した直後は結構なガソリン臭が。 それでも、やはり結構息苦しかったのか、交換後は中高速での振動が大幅に減ったのは驚きでした。

キャブレター 分解清掃 [2021/05]

納車時から気になっていた、キャブレターの燃料のにじみ。 まあ、これはOリング類を交換すれば直るだろうと、GWのおうち遊び第一弾はキャブレターの分解清掃にしました。

開けてみるとフロート室は拍子抜けするくらい綺麗で、各ジェット類も詰まりは無く、劣化部品もありませんでした。 しかし、やはり漏れ部のOリングはペッタンコ。 丁寧に清掃した後、セットで購入していたOリングとすべて交換しました。 ⇒ ブログ

エンジン磨き&ブリーザーホース,クリップ 交換 [2021/05]

白錆と赤錆で粉をふいていたエンジンを、軽く磨きました。 まずは真鍮ブラシで全体をコシコシして、細かい部分はルーターで。 ピカピカ鏡面仕上げのエンジンは好みではなく年式相応のヤレ具合にしたいので、あえて控えめに。 最後にシリコンスプレーを吹いて汚れを拭き取ると、赤錆に埋もれていた「85cc」の陽刻も、はっきり見えるようになりました。

長年の「乳化した何か」が付着したブリーザーホース。 元は透明だったようですが、何だかすごい色に変色していました。(苦笑) 初めてプラグを抜いた時は結構な量の水が溜まっていたので、純正は黒いゴムホースながら、目視確認できるようにと今回も透明ホースを採用しました。

ホースクランプは鋼製とステンレス製が混在していて、燃料コック部など、真っ赤に腐食していました。 すべてワイヤータイプのクランプですが、経年でゴムに食い込むし、つまみ辛いので嫌い。(笑) なので、プレートタイプのクランプを各種サイズの入ったセットで購入し、すべて更新しました。 ⇒ ブログ


タペット調整(バルブクリアランス調整) [2021/05]

最近は治まっている気がしますが、納車の頃はカチカチ音が少し気になっていたので、タペット調整をすることに。 正常値であれば、バルブクリアランスの確認だけで終了すれば良いなと。

しかし、規定値が吸気側・排気側とも 0.05mm ±0.02mmのところ、どちらも0.1mmのシックネスゲージがすんなり入ってしまう状態。 やはり治まった訳ではなく、あのカチカチ音って聴き慣れてしまうものなのですね・・・。(苦笑) ⇒ ブログ

前後ブレーキ 点検&清掃 [2021/05]

タペット音と同じく、以前は気になっていたのに最近は治まってしまったフロントブレーキのジャダー。 とはいっても、こちらはそれほど酷かった訳ではないので、固着していた錆や汚れが取れたのかなと、分解点検してみました。

リアは、ブレーキダストもほとんど溜まっておらず、ハブダンパーも綺麗でしたが、フロントは結構な汚れと錆が。 やはり、これがジャダーの原因だったのでしょう。 ⇒ ブログ

フレーム 錆止め&クラッチ 調整 [2021/05]

鉄板の溶接で組まれた、鉄カブのフレームやボディ。 経年によりエッジ部や小傷から赤サビが出ている箇所があり、「腐食」の域に達しないうちに手入れをしておこうと、前日の作業が終わった後に黒サビ転換剤を塗っておきました。

緑のたぬき号の「タスマニアグリーンメタリック」だと、影になるような部位なら黒サビ化すると塗装はいらないくらいですが、タッチペンも事前に入手してありました。 20年落ちの塗装より少々色味が濃いですが、充分な仕上がりになりました。

GWのメンテの仕上げに、クラッチ調整を。 カブに搭載されている最も偉大なメカ「自動遠心クラッチ」。 その調整機構があるのは知っていましたが今まで触っておらず、まずは現在の摩耗に対して正しい状態なのか確認しておこうと。

マーキングしていたアジャスターの位置が、調整前より1/8回転ほど変化しました。 どうやら今まではキック時にクラッチが少し滑っていたのか、足を踏み下ろした時の力の伝わり方が全く変わり、始動性が向上しました。 ⇒ ブログ


ヘッドライトバルブソケット&ネジ類 交換 [2021/08]

ヘッドライトのバルブをハロゲン化した時に、樹脂のソケットが経年と熱で硬化しているのに気付いていました。 その後のバイザー取付けの際の抜き差しで、ついに金属部と樹脂部をつなぐ爪が折れてしまい、合わせて取り寄せた、ナメかけていた各部のネジ類と一緒に交換しました。

ヘッドライトカバーを固定するネジ。 買った時から片側のネジがナメかけた状態でした。 初めて開けた時もかなり固かったので、前オーナーも苦労したのかな・・・。

フロントドラムのメーターケーブルを固定するネジ。 ブレーキを点検した際に外そうとしたら異常な固さで、電動ドリルのクラッチをインパクト代わりに何とか緩めることができましたが、少しめくれてしまっていました。

エキゾーストパイプの遮熱版を留めているネジ。 これは酷く、最初から完全にナメていた上に高温部なので腐食していて、シルバーのペイントが塗られていました。 もうドライバーは使えないものの、プライヤーで折れずに回せました。 ⇒ ブログ


オイルシール 交換 [2021/11]

少し前から気になっていた、キックアーム部のシールからのオイルにじみ。 これはおそらく近いうちに他の部位もダメになるだろうと、キックアーム部とチェンジペダル部とスプロケット部の3点が入った、オイルシールセットを購入しました。

古いシールが固着気味だったり、新しいシールを入れるのに筒状の圧入治具が必要でしたが、3か所とも無事に交換でき、もちろんキックアーム部のにじみも止まりました。 ⇒ ブログ

前後タイヤ 交換 [2022/05]

リアタイヤ側面の結構なヒビに気付いて、早めに交換しようと、まずは楽しいタイヤ選びから。 購入時から履いているのは、タイ製のブリジストン FS10/RS10。 いつものことながら、性能云々よりも見た目の好みで、フロントは「いかにもビジバイ」、リアはTT100GP似でカッコいい、ダンロップ D107を選びました。

いざ注文しようとすると、フロントが2000円、リアも2500円以下。 チューブとリムバンドを各2本合わせても、6000円でおつりがくるくらいで、いつも「バイクのタイヤは高い!」と言っているので、その値段の安さに驚いてしまいました。

組付けは、何だか結束バンドで縛って入れる方法があるのだとか。 レバーを使わなければ、新品チューブに穴を開けるという悲劇は防げると、参考にさせてもらいました。 確かにこの入れ方ならタイヤレバーで穴を開けることは無いし、縛っておけばリムとビードの間に挟むこともありません。 ⇒ ブログ


D型ドライバー製作&エアスクリュー調整 [2022/05]

キャブレータ―の分解清掃時、エアスクリューだけは触ることができませんでした。 緑のたぬき号は原付二種で最初の排ガス規制対応世代で、不用意に燃調をいじって規制値を超えてしまわぬよう、スクリューの頭がマイナスから特殊なD型に変わっているので。 しかし明らかに燃料が濃そうな症状も出始めたため、専用ドライバーを製作して状態確認・清掃・調整を行いました。

現状のセッティングを確認すると開度は規定値でしたが、スクリュー先端に凸凹が分かる程度の汚れが付着していました。 清掃&再調整後の確認走行では、プラグの焼け具合も改善しました。

結局原因は不明ですが、スクリュー先端への汚れの付着により、基準値の開度でも空気流量が減って、さらに高湿度が重なって燃料が濃い目に振れたと推定しています。 キャブ本体の流路側にも汚れの蓄積・付着があるかもしれませんので、またそのうち本体も分解清掃して遊ぼうと思います。

D型ドライバーの製作 ⇒ ブログ
エアスクリューの調整 ⇒ ブログ


レッグシールドのバンド取付 [2022/07]

初めて見た時から「微妙な止め方だな」と思っており、やはりお約束の破損箇所だというレッグシールドの後端が割れてしまいました。 早速、純正対策部品とも言える「バンド, フロントカバー セッティング」を注文して取付けました。

1970年代のカブの写真を見ると標準採用で、郵政カブことMDでは2000年代まで採用されていたようです。 確かに最初からこの固定方法なら、割れたりしないでしょう・・・。 ⇒ ブログ


エンジンオイル交換 [6か月ごと]

オイル容量も少なく、常に高負荷&高回転で走る小さいエンジンなので、距離にかかわらず半年に1回の交換で。 こういうエンジンこそある程度良いオイルをと色々試しているところで、現在はモチュールの5100を使用中です。

純正のG1から替えると、シフトフィーリングが「ガチャコン!」から「カコン!」に、ショックが大幅に減りました。 メカノイズは音が低くなり、振動も角が取れた感じです。

チェーン清掃&注油 [適宜]

結構走ってもほとんど汚れず油切れによる錆も出にくい、カブのチェーンカバーという装備は、やはり偉大です。 ただ、見えないだけに、ついメンテをサボってしまいそうなので、遊びの確認と合わせて意識して点検口を開けるようにしています。

注油はスプレータイプではなく、1コマずつチマチマ差して楽しんでいます。 このオイル、多すぎると結構飛び散るのですが、フルカバーされているので怖くない!(笑)

キャブレタークリーナー [適宜]

近所のホームセンターでお安いPB品を見つけたキャブレタークリーナー。 分解清掃した時はD型ドライバーが無くエアスクリュー側の流路が掃除できなかったので、使ってみました。

プラグホールから直接燃焼室に注入する、「自己責任」な使い方もお試し。 その後のアイドリングでは相変わらずマフラーから真っ白い爆煙とすごい臭いが出ますが、クリーニング効果も、まあ変わらず気分の問題ですかね。(苦笑) ⇒ ブログ



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